by mero-manakana カテゴリ
全体 여보세요♪ 目次 mero1 登場人物 mero1 제 1부 出会い mero1 제 2부 はじまり mero1 제 3부 想い mero1 제 4부 すれ違い mero1 제 5부 運命 mero1 제 6부 mero1 제 7부 mero1 제 8부 mero1 おさらい・雑談 mero2 登場人物 mero2 제 9부 mero2 제10부 メモ帳
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ソウルのユウコを追って、マナが取った行動とは!?
車のフロントガラスに落ち始めた雪の華を見ながら 「本降りになったら大変っ! 早く帰らなきゃ」 とマナは、車のアクセルをふかした。 車を降りるとき、ダッシュボードに置いた携帯を手に取ると着信メッセージが入っていた。 「あ、ユウコからだ!」 ユウコは、ソウルに行っていた。 留守電のメッセージを聞くと、彼女が中学の頃からずっと想い続け、13年前に亡くなったビョンホンという男性とやっと決別できた、と入っていた。 気持ちがふんぎれたので、これから日本に帰る、と・・・。 つらい決断を彼女はしてきたのだ。 時間的にもう成田から自宅に帰っているはず。 マナはユウコの携帯に電話してみるが、留守電になってしまう。 きっと疲れて寝てしまったのね・・・。 とりあえず、マナな留守電にメッセージを入れることにした。 「ユウコいろいろ大変だったね。 でも、ユウコなら必ずステキな人と出会えるわよ! そうそう、さっきね・・・、 あ~っ!! さっきの男の子、ユウコに紹介すればよかったぁ! ユウコなら韓国のことも言葉も詳しいのに!! アドレス捨てて失敗した~!!あああ、詳細は今度会ったとき、ちゃんと話すわ。 ちょっとおもしろいことがあったの(笑) じゃ、おやすみ!目が覚めたら電話してね」 ところが・・・、 いつもなら着信に気づいたら、すぐにコールバックしてくるユウコなのに。 でも、ユウコから電話は、何日待ってもかかってくることはなかった・・・。 まさか、ビョンホンオッパのことで・・・! 不吉な思いが走ったマナは、とりあえずユウコのマンションに向かった。 でも、そこにユウコの姿はなかった。 郵便受けの状態からして、ユウコはまだここに戻っていない感じだ。 「ユウコ? どこに行ったの?」 マナはさまざまな考えをめぐらせた。 イケナイ考えも頭に浮かんだが、ユウコの性格からして、自殺なんてことはまずあり得ない。 いくら、ビョンホンオッパのことが忘れられなかったとしても・・・。 もしかして実家に帰っているのかもしれない。 マナは、渋谷のユウコの実家に電話をかけた。 電話に出たお手伝いさんは 「お嬢様は、戻られていませんが。何か問題でも?」 「いいえ、私も勘違いです。韓国から戻った後実家に帰ると気がしたので。携帯にかけてますね^^」 本当のことを話すべきか悩んだが、ユウコの家の事情を考えると、勇み足は禁物だ。 マナの一言が、MATUDA一族のスキャンダルになりかねないのだから・・・。 でも、おかしい・・・。 ユウコは一体どこに行ってしまったんだろう!? もう、ユウコと連絡が取れなくなって、3週間も経つ。 さすがに、こんなに連絡がないのはおかしい。 不安な気持ちが解消されないマナは、思い切ってユウコがいなくなったソウルに向かおうと決心した。 「ビョンホンさんを忘れるとか言って、忘れられずに、ソウルにいるのよ。きっとそう・・・!!」 マナは、仕事を強引に片づけ、2泊3日でユウコを探しに行くことに。 でも、ソウルは2年前に、取材で1度行ったきり。 右も左もわからない。わかるのはユウコが滞在していたホテルだけ。 あとは何も知らない。これでは探せない。 韓国に詳しい人、韓国語に詳しい人が身近にいたらよかったのに・・・。 そんな頭を抱えるマナに、同じ編集部の友人マミが 「ほら、前にL.A.にある実家の近くに住んでる幼なじみがコリアンだって言ったでしょ!? 彼、エリックっていうんだけど、エリックの従兄弟が、 東京で韓国語の通訳をやっているんだって。 私が、エリックに "ブラインドデートしたいから誰か紹介してよ" って以前言ったら、だったら従兄弟がすごくいいヤツだから会ってみろって言われていたのよ。 連絡先、聞いたはいいけど、突然電話するのもどうかな~と思って、そのままにしていたんだけど・・・。確か・・・メールリストに・・・、 あっ! あったあった。この人だわ! クォン・サンウ。えーと、住んでる場所は、新宿区百人町?ここから近いんじゃない? 私、これからエリックに連絡して、サンウさんが協力してくれるかどうか聞いてみるね」 仕事が終わって、マミ、マナは、エリックから聞いた詳しい住所を頼りにクォン・サンウを尋ねてみることにした。 そこは、新大久保から線路沿いの路地を入ったアヤシイ場所。 事務所の階段の前には、南米風のお姉さんが数名客寄せをしていた。 「す、すごいところだね。本当にいい人なのかな?」 と不安げに肩を寄せ合うマミとマナ。 3階建ての古びた建物は、今どき珍しいさび付いた鉄の階段がついていた。 その階段をカンカンと上がっていくと、汚い文字で、 「韓国語通訳シマス」 と書かれている。 ここだ! ノックをするが、応答がない。 仕方なく帰ろうとすると、鉄の階段から上がってくる音とが。 「あ、ミアネ、ミアネ! エリックから電話ありました。 あなた、マミ?あなたトモダチですね。どうぞどうぞ。 おなか空いてホットック買いに行っていました」 と妙に人なつっこい笑顔で、鍵を開ける男。 この人が、クォン・サンウ? 事務所の中は、段ボールだらけで、雑然としている。 「ゴメナサイ。引っ越ししたばかりで。汚いですね(笑) イスがないから、段ボールの上座ってください」 段ボールには、「韓国映画」と日本語でいくつもラベルが書いてある。 マナとマミがそれを観ていると、 「あぁ、ダンボールの中身はビデオだから座っても大丈夫です。 韓国の映画。今がんばっています。おもしろいもの、たくさんあるです。 日本でもこれからたくさん流行ると思っています。 私は、映画を日本語に訳す仕事もしています。 その中に入っているのは『シュリ』ですよ。知ってますか?」 去年韓国で大ヒットになった映画『シュリ』は、日本でも今ちょっと話題になっている。マナとマミも先日、マスコミ試写に行ってきたばかりだ。 サンウと挨拶代わりに映画の話をして、本題を切り出した。 「実は、友人が、ソウルから戻ってこないんです。 これから帰る、と留守番電話にメッセージを入れたきり・・・」 と、マナはユウコの事情といなくなったいきさつをサンウに話した。 「うぅーん・・・。 それは困りましたね・・・。 心配ですね。何かの事件に巻き込まれていると大変だ。 早く調べたほうがいいですね。 向こうの警察に調べてもらうように手配してみましょう。 そうだ!! ソウルの警察に知り合いがいるチングがいます。 この部屋の隣に住んでるヤツなんですけどね。 今いるんじゃないかな。ちょっと隣に行ってみましょう」 サンウの後について、廊下に出ながら、マミは、 「結構、おもしろい人だね。それに、意外とカッコイイし♪」 とマナに耳打ちしてきた。 確かに身長は180㎝ぐらい。 引き締まった二の腕は運動選手並。 マッチョなカラダに似合わない笑顔もおちゃめだ。 「確かにマミ好みだね、これを機会にがんばっちゃえば~?」 サンウが隣の部屋をノックするが、応答なし。 「あいつ、徹夜でバイトしていたからまだ寝てるのかな?合い鍵持っているから入っちゃいましょう。 大丈夫です、ヤツとは兄弟みたいなもんだから。起きなかったら脅かしてやりますから(笑)」 いいのかしら・・・? と思いながらマナとマミもサンウの後に続いて入ると、ベッドで寝ている男性が。 「イロナ! イロナ!(起きろ!起きろ!) ハナ! トゥ! セッ!!」 とサンウがふとんを剥がすと、ナント素っ裸の男が出現!!!!! マナとマミの「キャァ~!!」という声とともに、 男は起きあがって、同じように「ぎゃぁぁぁ!!」と奇声をあげた。 そのとき、マナは叫びながら、 「あれ? どこかで会ったことあるこの人!!」と。 男も「あぁぁぁ!! アノトキノ!! ウェ? ウェレ?」 と股間を押さえながら叫んだ。 マナとイヌクは、こうやってまた出会うことになるのだった・・・。
by mero-manakana
| 2006-03-11 05:59
| mero1 제 1부 出会い
|
ファン申請 |
||