by mero-manakana カテゴリ
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不安な気持ちに泣き出したカナ・・・
そして・・・インソンは一体何者なのか・・・? 「・・・?」 集中治療室のバタバタとする人の出入りに驚いたカナは立ち止まった。 ただ黙ってその様子を見ていると、ジニがカナの肩に手を置いた。 「・・・。あの患者さんね・・・ 君とほぼ同時に運び込まれたんだ。 血だらけの急患が同時に二人だからね、ERはそりゃあ大騒ぎだよ。インソンが応援にかりだされて、そこで君をみつけたってわけだ。 それからはずっと泊り込みで君の側にいたんだよ・・・ 君は幸せだな。 彼女は・・・」 そういって全身を包帯に巻かれてベッドに横たわる「彼女」に目をやった。 「身元不明・・・彼女は身分を証明するものも、手がかりになるものも身につけてなかったんだ・・・着ていた物やアクセサリーなんかからして、裕福な生活をしてたんだと思われるんだけど、警察が捜索願がでている人物と照合したんだけど、該当するものはないし・・・ このまま意識が戻らないってこともありうる・・・いつまでも集中治療室にいれておくわけにも・・・可哀相に・・・」 "私もああなってたのかもしれない・・・" カナは広いロビーの椅子に腰掛けた。外来の時間は終わっていたのでロビーに人影はない。 静まり返ったロビーでカナは一人インソンを待っていた。 さっき見た身元不明という「彼女」・・・彼女もどこの誰かわからないのね・・・ 私には・・・目が覚めたら側にいてくれる人がいた。それが当たり前だと思ってたけど・・・ Dr.ジニの話・・・ 彼女に比べれば・・・私にはインソンがいる。 でも・・・幸せ・・・?私が幸せだっていうの? なんにもわからない私のどこが幸せだっていうのよ!!! これからのことって・・・ 今までのことが解らないのに、どうやってこれからのことを考えろっていうのよ!! そう思うと涙が溢れてきた。 「カナ、ごめんごめん。仕事が・・・」 歩いてくるインソンの声にカナは顔をあげた。 カナの涙にインソンが驚いて駆け寄ってきた。 「!!!どうしたの? カナ、一体・・・?カナ?」 「私に・・・どうしろっていうのよ!!!」 興奮したカナが大きな声で言うと、わぁっと泣き出してしまった。 「私、どうすればいいの?思い出したくないことって何なの? 私、私の知らない私は・・・うっ、うっ・・・」 インソンはカナを引き寄せると 「ケンチャナ・・・ケンチャナ・・・ 何も心配しなくていいんだ、カナ。 カナには僕がいるだろ? ずっと・・・ずっと側にいるから・・・」 インソンはそう言ってカナを力強く抱きしめた。 「うっ、うっ、ううっ、えぐっ、えぐっ・・・」 カナはインソンにしがみつくように泣き続ける。 泣き止まないカナをインソンは何も言わず、ただ優しく抱きしめた。 「ごめんなさい・・・」 泣き止んだカナは小さな声で言うと、インソンの腕の中から離れるように姿勢をただした。 「・・・。もう大丈夫・・・?・・・さあ、帰ろう。」 「うん、早くお家に帰りたい・・・」 帰りの車の中、インソンが助手席のカナに目をやると、カナは泣き疲れて眠っていた。 「やれやれっ、まるで子供みたいだな。」 家に着くとカナは倒れこむようにソファーに横になった。 「ほら、カナ、忘れずにこれ飲んで。」 「うん・・・」 病院にいるときから飲み続けている錠剤を飲む。 「もう、休んでいい・・・?」 立ち上がろうとしたが、足元がふらついてしまう。 「カナ、大丈夫?」 インソンに支えられてベッドに横になるとカナはそのまま眠ってしまった。 記憶喪失になったカナは、些細なことに敏感に反応し、動揺してしまう。 その心の動きを隠すことなく、まっすぐにインソンにぶつけてくる・・・ "カナ・・・ こんなに感情的になった君を、初めて見たよ・・・ どんなときも涙を見せずに自分の足で立ってた君が・・・ 今はまだ不安だろうけど・・ でも、きっと・・・ もう少しすれば・・・ 時間がたてばきっと・・・ それにしてもあの女・・・ユウコの友達が今何故ソウルに・・・? もう少しすればさすがにユウコの捜索願がだされるだろう。 予定通り進めれば問題は無い。そう、全て計画通り・・・" カナの寝顔を見ながらぼんやりと考えていると携帯がなった。 ♪♪♪ インソンの携帯から流れる着信音に、カナは目を覚ます気配もない。 「はい。えっ!!だってあいつはあの時あいつらが・・・ そんな・・・いえ、大丈夫です。」 カナは静かな寝息をたてて眠っている。 「心配ありません。すぐに行きます。」 カナの顔にかかった髪をそっと直して 「ぐっすりお休み・・・僕のカナ・・・」 そう呟きながらインソンは静かに部屋を出て行った・・・。 「一体どういうことなんだ。あいつら、一体何をたくらんでいやがる!ちっ。」 インソンは舌打ちして、アクセルを踏み込んだ。
by mero-manakana
| 2006-03-11 05:50
| mero1 제 2부 はじまり
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